昨年8月にオープンした、ゲストハウス「どこにもない家」。
コロナの影響により4月より休業させていただいておりましたが、いよいよ再開の目処が付きました。
営業再開は2020年8月8日を予定しています。
実は昨年からこっそりとオリジナル手ぬぐいの制作を進めており、この機会に宿泊券とセットで販売させていただくことにしました。
多くの方の想いがこもった手ぬぐいなので、ぜひ手にとっていただけるとうれしいです。
目次
オリジナル手ぬぐい「一燈」&「照隅」について
今回作った手ぬぐいは「一燈(青色)」&「照隅(橙色)」の2種類です。
デザインは画家の棚村さんにお願いしました。棚村さんと言えば、ゲストハウスのキーコンセプトとなる絵を描いていただいた画家さんです。
絵についてのお話は、【どこにもない家の話 その5】棚村彩加さんに描いてもらったキーコンセプトとなる絵「星の時間」をご覧ください。
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棚村さんがモチーフに選んだのは「白の彼岸花」。
出来上がったデザインを見て「素敵だなぁ…」と思いながら、ふと花言葉が気になり調べてみました。
すると、白の彼岸花の花言葉は「また会う日を楽しみに」でした。
当時も素敵な花言葉だと思いましたが、コロナ禍を経てこの花言葉を思い返すと、よりその意味合いを深く感じます。
今日はデザインを担当させていただいた、ハマさん(@hamalandspace )のゲストハウス「どこにもない家」の手ぬぐいを頭に巻いて作業しました。
青色がとても綺麗です
とても好き…! pic.twitter.com/H0dcqHuAWF— 棚村華恵子 (@Keko_Art) May 25, 2020
手ぬぐいは伝統工芸の「伊勢型紙」と「注染そめ」で制作
手ぬぐいを作るにあたっては、三重県の白子で伊勢型紙職人として活動している木村さんに型紙を依頼しました。
「良かったらご家族で型紙作りに来てくださいね」
ということで、休みを利用して家族みんなで白子へ行ってきました。
型紙を作る前には伊勢型紙の歴史などを教えていただきつつ、いよいよ作業開始。
デザインにそってカッターを入れていくのは神経を使いますし、とても根気のいる作業です。
子どもたちにも手伝ってもらったものの1日ではまったく終わる気配がなく、結局木村さんに手伝ってもらうことになりました。
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型紙ができたら次はいよいよ「染め」です。
実は掛川からもほど近い浜松は、伝統技術「注染そめ」で全国的にも有名な場所とのこと。
- 交通の便
- 水の豊富さ
- 乾燥に必要な強風
このような理由により、古くから染めの職人さんが多く集まってきたようです。
僕たちがお世話になったのは「曳馬染工場」さん。
「こんなところに本当にあるの?」と思ってしまうほど普通の住宅街の中に、工場はありました。
型紙に糊を塗り、絵柄を生地に写す「糊置き」という工程から見学させてもらいます。
“ヤカン”と呼ばれる道具で、染料を注ぎ込むのが特徴の浜松注染。
色合いの濃さなどを、長年培った経験で絶妙に調整しています。これぞまさしく職人技でした。
染めが終わったら、次は水洗いです。
長い生地を専用の機械を使って巻き取りつつ、水洗いで余分な染料と糊を洗い落とします。
洗い終わったら、あとは乾燥です。
天井の高い部屋で干された手ぬぐいたちは、見た目も美しくとても圧巻でした。
こうしてようやく、どこにもない家の手ぬぐいが完成したのです。
手ぬぐい付き宿泊券のラインナップ
今回ご用意した宿泊券のラインナップは以下の4つ。
- 素泊まり1泊分の宿泊券(手ぬぐい付き)
- 素泊まり1泊分の宿泊券(手ぬぐい&モモ付き)
- 素泊まり1泊分のペア宿泊券(手ぬぐい付き)
- 素泊まり1泊分のペア宿泊券(手ぬぐい&モモ付き)
ちなみにペア宿泊券は1人で2泊分として使ってもらうことも可能です。
どこにもない家では子ども料金を大人の半額に設定しているので、「大人1人&子ども2人」という使い方もできます。プレゼントとして他の方へ譲渡するのも全然OKです。
有効期限はありませんので、ぜひ良きタイミングでお越しいただければと思います。
今回はせっかくなので、「モモ」をセットにした宿泊券もご用意しました。
まだ読まれたことの無い方は、この機会にぜひお読みいただけるとうれしいです。
「なぜモモなの?」
という方は、こちらの【どこにもない家の話 その1】僕たちはなぜゲストハウスをやろうと思ったのかをお読みください。
ご予約&お問い合わせ
ご予約とお問い合わせは、現在EメールとLINEにて受け付けております。
- Eメール:dokonimonaiie@gmail.com
- 公式LINE:https://lin.ee/eWEffcG
いつも応援ありがとうございます。
ここまでなんとか1年やってこれたのも、本当に皆さんのおかげです。
この1年、ゲストの皆さんとの出会いやふれあいを通じ、僕たちにとってこのゲストハウスがとても大切なものであることを強く認識しました。
休業は確かに大変でしたが、その分もう一度想いを温め直すことができたので、決して悪いことばかりではありません。
これからも「時間を取り戻すゲストハウス」として、皆さんにとって掛け替えのない場所になれるようがんばります!