前回は、ユーザー車検の準備編ということで、
- 自動車の状態をチェックする
- 必要な書類を用意する
- ユーザー車検を予約する
の3つについてお伝えしました。
ユーザー車検の準備編については「【初めてのユーザー車検】セルフで車検を通すためのやり方をざっくりと解説!~準備編~」をご確認ください。
今回はいよいよ検査当日の流れについてお伝えします!
目次
ユーザー車検当日の流れ
ユーザー車検当日の流れは、ざっと以下の通りです。
- 予備検査場で最終チェックをする
- 運輸支局で必要な書類をそろえる
- 車検の受付をする
- 検査の受験&検査票を提出する
- 車検証をもらう
検査は混み合うので時間に余裕をもって臨みましょう。
それでは1つずつ説明しますね。
1. 予備検査場で最終チェックをする
まずは予備検査場で最終チェックをしましょう。
予備検査はマストではありませんが、再検査を食らうとかなり手間がかかります。本検査前のお守り的な感覚で受けると良いのではないでしょうか。(ちなみに自分は予備検査したのに再検査食らいました……悲C)
予備検査場は運輸支局の近くにいくつかあるはずです。自分が受けたところも、運輸支局の真横にありましたよ。
予備検査場では、
- 排気ガス検査
- サイドスリップ検査・調整
- ブレーキ検査
- スピードメーター検査
- ヘッドライト検査
をチェックしてもらえます。
スタッフの指示に従って車を操作すればOKなので特に難しいことはありません。
予備検査は約15分ほどで終わり、検査費用は
- 全体検査:約5,000円
- 検査項目を絞った検査:2,000~3,000円
が相場です。自分は全体検査なので5,000円を支払いました。
これでスムーズに車検が通ることを考えたら安いもんでしょう!(私は通りませんでしたが)
2. 運輸支局で必要な書類をそろえる
予備検査が終わったら、運輸支局へ行きます。
受付周辺に、
- 自動車検査票
- 継続検査申請書
があると思いますので、そちらをゲットしてください。
お手本が記入台に置かれていますので、それを見ながら記入します。手元には車検証を用意しておきましょう。
次は、
- 自動車重量税納付書
- 自賠責保険の証明書
です。この用紙は別の窓口となりますので、「税金」の雰囲気がする窓口を探しましょう。
自分の車の重量税がいくらになるかは、基本的に車検証に前回納めた金額が記載されていますのでそちらをチェックすればOKです。
あとはネットの自動計算ツールで算出もできますし、受付の方にお願いしたら金額を教えてもらえます。(これが1番確実かも)
受付で
- 自動車重量税
- 検査手数料
の印紙を購入して、所定の場所に貼り付ければ完成です。
続いて自賠責保険ですが、新しく自賠責保険に加入する方法は3パターンほどあります。
- 近場にある代書屋に依頼する
- 予備検査の時に一緒に加入する
- 運輸支局内の保険窓口で加入する
当初のリサーチでは「近場にある代書屋に依頼するのか…探すのめんどいな…」と思っていたのですが、予備検査のおっちゃんに「自賠責も入る?」と言われ「ハイ(ここでも入れるのか…!)」となりました。
あと運輸支局内に保険窓口があり、そこでも加入できるようになっていました。これも知らないとわかりませんよね。つまり、
- 予備検査を受ける人:予備検査場か運輸支局で加入する
- 予備検査を受けない人:運輸支局で加入する
で良いかと思います。
[alert title=”以前の自賠責保険証を紛失してしまった場合”]
「前回加入した自賠責保険証が見当たらない…再発行も間に合わない…」という場合でも、車検を通すことは可能です。その場合は新しい自賠責加入時に、通常は24カ月のところを「25カ月で加入」します。そうすることで車検の期間をカバーできます。
[/alert]
3. 車検の受付をする
必要な書類をすべてそろえたら、それらをまとめて受付に提出します。
【必要な書類】
- 車検証
- 自賠責保険の証明書(新旧2枚)
- 自動車の納税証明書(継続検査用)
- 自動車検査票
- 重量税の納付書
- 継続検査申請書
- 定期点検整備記録簿(これは最悪無くても通せます)
受付にクリップが置いてあるので、それで留めて受付の人へ渡してください。
受付の人が目視でチェックし、問題がなければ受付済みの判子を押して渡してくれます。
予約した時間に合わせて検査レーンに向かいましょう。
[alert title=”24カ月検査はできるだけ事前に受けておく”]
法定検査として24カ月検査が定められていますが、「車検後に検査を受けます」と伝えて、法定検査を受けていなくても車検を通すことは可能です。とはいえ、どのみち受けなくてはいけないものですし、受付の人の心証もやや悪くなる感じがしましたので、できるだけ事前に受けておきましょう。
[/alert]
[alert title=”住所変更手続きをしていなくても車検は通せる”]
引っ越しなどで住所変更手続きが間に合わなかったとしても、車検は普通に通せます。ただしその場合、今回提出する書類には旧住所(登録されている住所)での記載が必要です。(自分は現住所を書いてしまい、修正するように言われました…)
[/alert]
4. 車検を受ける
いよいよ本番の車検です。
検査内容の順番は検査場によって異なりますが、自分が今回受けた流れでは以下の順番でした。
- 同一性の確認
- 外廻り検査
- 排気ガス検査
- サイドスリップ検査
- スピードメーター検査
- ヘッドライト検査
- ブレーキ検査
- 下廻り検査
- 総合判定ボックスへ検査票を提出
[box class=”box29″ title=”検査は見学ができる!”] [list class=”li-check li-mainbdr main-c-before”]
初めての人がいきなり車検を自分でやろうとすると、なかなかハードルが高いです。その点検査する側もよくわかっていて、ユーザーが事前に見学できるようにコースが用意されています。10台ほど見学すれば、おおよその流れが見えてくるはずです。
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それでは1つずつ見ていきましょう!
1. 同一性の確認
同一性の確認とは「車検証に登録されている車と実物の車が同一のものであるか」をチェックするものです。
検査官が近づいてきたら、検査票を一式渡して、ボンネットを開けます。
車台番号や原動機型式をチェックして、相違が無ければOKです。
2. 外廻り検査
検査官の指示に従って、ライトを点灯したり、ワイパーを動かしたりします。
こちらも特に難しいことはありません。
ちなみに自分はここでフォグランプが1つ切れていることが発覚し、再検査が確定しました……チーン。
[alert title=”フォグランプは検査項目に含まれない!”]
フォグランプは車検を通すうえで、検査項目に含まれていません。ただし、フォグランプが点灯する状態なのに、点かない場合はNGとなります(ややこしい)。自分の場合片方が点かなかったのですが、「電球を取ってしまえばOK」ということでした。
[/alert]
3. 排気ガス検査
排気ガス検査は、「プローブ」と呼ばれる検査機器を車のマフラーに差し込んで検査します。これは自分でやらなければいけません。
差し込むと自動で検査を始めてくれるので、いたって特別な操作は不要です。前方にモニターがあり、そこで「◯」が表示されれば合格です。
[box class=”box29″ title=”自動車検査票への記録は自分で対応が必要”] [list class=”li-check li-mainbdr main-c-before”]
検査レーンを通過するまでに、3回~4回ほど自動車検査票への記録を行います。基本的にはモニターなどで指示されますので、記録忘れは発生しないはずです。
検査票には差し込み方法が矢印で記載されているので、それを機械の奥まで差し込めば検査結果が打刻されます。
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4. サイドスリップ検査
サイドスリップ検査は、ゆっくりと指定のラインに沿って進むだけで判定してくれるので、特別な操作は不要です。
ハンドルをまっすぐにして進みましょう。
5. スピードメーター検査
次はスピードメーターの表示と実際に出ている速度に違いがないかをチェックする検査です。
タイヤが所定の検査位置にハマるように車を進めると、タイヤが沈みます。
前方のモニターで「40キロでパッシング」と表示されますので、アクセルをゆっくりと踏みながら、40キロに達したところでパッシング(ハイビーム)してください。
このときも、ハンドルはしっかりと真っ直ぐに持っていましょう。
6. ヘッドライト検査
ヘッドライト検査は前方モニターでロービーム点灯を指示されますので、そのタイミングでライトを点ければOKです。
7. ブレーキ検査
ブレーキ検査は前方モニター指示に従って、ブレーキを踏んだり、サイドブレーキをかけたりしてチェックします。モニターと音声の指示をよく聞いて、1つずつゆっくりと対応すれば大丈夫です。
次の下廻り検査の前に記録するポイントがありますので、検査票に記録してください。
ちなみに5~7は同じ場所ですべて検査を行います。この検査で引っかかる人が多いので、近くには検査官がいることが多いです。うまくいかない時は、検査官が直接指示してくれるのでそれほど心配はいりません。
8. 下廻り検査
最後が下廻り検査です。
車体の下にできた空洞から、検査官がチェックします。操作はブレーキを踏んだり、サイドブレーキを引いたりするだけです。
前方のモニターおよび検査官の指示に従って、操作してください。検査結果を記録して、検査は終了となります。
9. 総合判定ボックスへ検査票を提出
検査が終わったら、車を駐車場に停めて「総合判定ボックス」に検査票を提出します。
問題が無ければ合格の押印がもらえます。
問題があったときは、その内容が記載されたシートが添付されるので、その箇所を修理した後に再検査を受けなければいけません。
再検査については以下をご確認ください。
[alert title=”再検査のポイント”]
- 再検査は1日2回まで(1日に受けられる検査は3回まで)
- 当日の再検査であれば追加費用はかからない
- 翌日以降の再検査には1,300円かかる
- 2週間以内に再検査を受けられるのであれば、該当箇所だけの検査でOK
- 再検査を受けるのに2週間以上かかる場合は、またすべての検査項目を受けねばならない
[/alert]
5. 車検証をもらう
総合判定ボックスで合格の判子が押された検査票をもらったら、最初の受付に戻ります。
そちらに検査票を提出すれば、念願の車検証をゲットです。
お疲れ様でした!
ちなみに今回の検査の所要時間は、
- 予備検査:30分
- 書類作成:40分
- 検査レーンの見学:30分
- 本検査:40分
- 不適合箇所の修正:50分
- 再検査:50分
合計4時間ほど。移動や昼食などを入れると丸1日かかりました……。
初めての方は、午後イチの予約を入れて午前から準備するのがおすすめです!
ユーザー車検のお得感はそれほど感じないけど、やった方がよい
ユーザー車検は1回目が本当にわからないことだらけでしんどいので、正直「これ業者さんに頼んだ方が良かったのでは…」となります。でも、2回目からは手順がわかっているのでかなり楽に進められるはず。
あと何より自分がユーザー車検をして良かったと思ったのは「自分の車のことをよく理解できるようになる」
という点です。今まで全部業者さんまかせにしていたところをイチから自分でやると、色々わかってきます。それが車の愛着にもつながりますし、何かあったときの対応力も上がります。
ということで、ぜひともユーザー車検おすすめです!