【初めてのユーザー車検】セルフで車検を通すためのやり方をざっくりと解説!~準備編~

「車検を頼むと高くつくから自分でやろうかな……」

と思っている方。

セルフで車検を通す方法を「ユーザー車検」と呼びます。ユーザー車検はふつうに車検を代行してもらうよりも費用を抑えることが可能です。

とはいえ、具体的なやり方についてはわかりにくいですよね。

そこでこの記事では、ユーザー車検のやり方についてポイントを押さえてお伝えします。

「車のことはよくわからないけど大丈夫かな……」という方でも、車検を通すだけならそれほど専門の知識はいりません。

まずはこの記事で、ユーザー車検のやり方について知りましょう!

目次

ユーザー車検を受けるまでに必要な3つの準備

ユーザー車検を受けるまでには、いくつか準備が必要です。

準備のポイントとしては、

  1. 自動車の状態をチェックする
  2. 必要な書類を用意する
  3. ユーザー車検を予約する

の3つ。1つずつ見ていきましょう!

準備1. 自動車の状態をチェックする

1つ目の準備が、自動車の状態をチェックすることです。

検査でチェックされる部分については、あらかじめ自分でチェックしましょう。もし不備が見つかれば車検は通りませんし、改めて車検を受け直すのは効率が悪いです。

チェックするポイントは、

  1. 灯火装置
  2. タイヤ
  3. ガラス
  4. 内装
  5. メーター周り
  6. ワイパー・ウィンドウォッシャー
  7. ホーン(警報器)
  8. マフラー
  9. ドライブシャフトブーツ
  10. ステアリングラックブーツ

の10項目です。それぞれざっくりとチェックポイントをお伝えしますね。

1. 灯火装置

灯火装置とは、車の外部に付いているライトやランプなどの光る部分のことです。電気が切れている場合は電球の交換を行います。

ナンバー灯も忘れないようにチェックしてください。光の漏れていない損傷(ヒビ程度)であれば交換する必要はありません。

2. タイヤ

タイヤの溝の残量や亀裂、ひび割れが無いかを確認します。

タイヤの溝は1.6mm以上残っていればOKです。その他、

  • 亀裂、ひび割れがある
  • 車体からタイヤが1cm以上はみ出している
  • ホイールがはみ出している

場合はNGとなります。

3. ガラス

ガラスにヒビなどが無いか確認します。ガラスに損傷がある場合は、交換かガラスリペアなどで補修が必要です。

その他の注意点は、

  • 運転席より前のガラスに不必要なシールを貼らない
  • 運転席より前のガラスに着色フィルムはNG

などです。

4. 内装

車の中の設備である、

  • シートベルト
  • ホーンマーク(ハンドルのラッパマーク)
  • ギアパターン([P]、[R]、[N]、[D]などのシフトレバーマーク)
  • 発炎筒(使用期限内の物)

などに問題が無いかチェックします。

5. メーター周り

運転席のスピードメーター周辺の警告灯をチェックします。

警告灯が点いている場合はNGですので、自分で対応できない場合はディーラーなどに依頼してください。

6. ワイパー・ウィンドウォッシャー

ウィンドウォッシャー液を出してワイパーを動かし、正常に機能しているかチェックします。

7. ホーン(警報器)

クラクションを鳴らして、音が鳴るかをチェックします。

8. マフラー

車後部のマフラーから排気漏れが無いかをチェックします。空ぶかしをして、排気を確認してください。

目視で直接確認するのがベターですが、1人の場合はスマホの動画で録画してチェックしてもよいでしょう。排気漏れのある場合は、交換もしくはパテ(補修剤)で補修が必要です。

9. ドライブシャフトブーツ

ドライブシャフトブーツとは、タイヤの内側と車体中央側に付いているゴム製の部品のことです。

【チェック方法】

  1. ハンドルをめいいっぱい切る
  2. タイヤ内側と車体中央側をのぞき込む
  3. ドライブシャフトブーツに損傷や破けがないかを確認する
  4. 反対側も同様にチェックする

※車種によってはタイヤ側のみや、付いていない場合があります。

10. ステアリングラックブーツ

ステアリングラックブーツとは、車体の中央側に付いているゴム製の部品のことです。

【チェック方法】

  1. ハンドルをめいいっぱい切る
  2. フロントタイヤのすき間から車体中央側をのぞき込む
  3. ステアリングラックブーツに損傷や破けがないかを確認する
  4. 反対側も同様にチェックする

※車種によっては付いていない場合があります。

ここまでが自分で事前にチェックする項目です。

自動車のチェックは、上記のチェックに加えて検査前に予備検査場で最終チェックしてもらうことをおすすめします。

3,000円ほどで本検査と同じ項目をチェックしてもらえるので、検査の保険として受けるのが一般的です。予備検査場について詳しくはこちらの「予備検査場の受け方」の記事をご覧ください。

準備2. 必要な書類を用意する

2つ目の準備が、必要な書類を用意することです。

【必要な書類7つ】

  1. 車検証
  2. 自賠責保険の証明書(新旧2枚):車検を受けるまでに継続手続きが必要
  3. 自動車の納税証明書(継続検査用):自動車税を納付してから3週間以上が経過している場合は不要
  4. 自動車検査票:車検当日でOK
  5. 重量税の納付書:車検当日でOK
  6. 継続検査申請書:車検当日でOK
  7. 定期点検整備記録簿:法定点検が終わっている場合のみ使用(車検後に行う場合は不要)

ほとんどの書類は当日検査場で記入すれば問題ありませんが、自賠責保険の証明書だけは継続手続きが必要です。車検当日に少し早めに出向き、検査場周辺の代書屋さんで手続きすればOKです。

また継続検査申請書で印鑑が必要となるため、忘れずに持って行きましょう。

準備3. ユーザー車検を予約する

3つ目の準備が、ユーザー車検を予約することです。

ユーザー車検の予約は、国土交通省の「自動車検査インターネット予約システム」でカンタンに予約できます。アカウントを登録して、予約ページから希望する日と時間帯を選んでください。

近い日程だと予約が埋まっていることもあるので、できるだけ早めの予約をおすすめします。

ちなみに予備検査場を利用する場合の予約はいらないようです。自分が電話をかけたところ「いつでも大丈夫ですよ。検査の少し前に来てください」と、予約のシステム自体が無い感じでした。

恐らく検査自体にそれほど時間がかからないため、混み合うことが少ないのでしょう。

まとめ

今回はユーザー車検の事前準備についてお伝えしました。

ユーザー車検を通すには「準備が9割」と言っても良いほど、あらかじめ問題を発見し対応しておくことが重要です。

書類についても、漏れのないように用意して検査に臨んでください。

ユーザー車検当日の流れについては、「ユーザー車検当日の流れ」記事でご確認をお願いします。

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