「狩猟免許を取ってみたいけど、何からすればよいのかわからない……」
と思っている方。
狩猟免許を取るにはいくつかのステップを踏むことが必要です。
それほど難易度が高いわけでも無いのですが、色々と手続きが面倒くさいのが狩猟免許。
ここでは初めて狩猟免許を取る際に必要なこととして、
- 狩猟免許の種類
- 狩猟免許を取るまでの流れ
- 狩猟免許を取るまでにかかる費用
の順にお伝えします。
一見ハードルが高そうに思える狩猟免許も、ポイントを押さえて準備を進めていけば難しくありません。
まずはこの記事で、狩猟免許についてざっくりと知りましょう!
目次
狩猟免許の種類は4つある
狩猟免許には、
- 第1種銃猟(装薬銃、空気銃を使う猟法)
- 第2種銃猟(空気銃を使う猟法)
- わな猟(わなを使う猟法)
- 網猟(網を使う猟法)
の4つがあります。
けっこう細かく分かれているんですね。この中で自分がよくわからなかったのが、第2種銃猟の「空気銃」です。
第2種銃猟の「空気銃」とは?
空気銃はエアライフルとも呼ばれ、空気の力で弾を発射する銃のことです。
ともすると、子どものころに遊んだ「エアガン」を想像しますが、それとは威力がまったく異なります。
エアライフルは「100m先の大型鳥獣を一発で仕留められるほどの威力」があるそうです。
殺傷能力が十分にある銃であることは間違いありません。
空気銃は、装薬銃に比べて取り扱いがラクというメリットがあります。
空気銃に関して詳しく知りたい方は、こちらの「空気銃(エアライフル)とは?そのメリットとデメリットを解説」記事をご一読ください。
ちなみに自分はこちらの『これから始める人のためのエアライフル猟の教科書』で勉強させてもらっています。
マンガ仕立てで読みやすくてオススメです。
狩猟免許を取るまでの大まかな流れ
狩猟免許を取るまでの大まかな流れは以下の通りです。
- 狩猟免許取得の申請をする
- 講習を受ける
- 試験を受ける
1つずつ見ていきましょう!
1. 狩猟免許取得の申請をする
狩猟免許の試験が行われる時期は、県によって異なります。
たとえば自分の住む静岡県では、「8月」と「2月」の年2回の試験です。それが、石川県だと「6月」「7月」「9月」「2月」の年4回。
まずは「自分の住んでいる県」+「狩猟免許」で検索してみましょう。
県のホームページに免許申請に必要なものが載っていますので、それを準備して期限までに提出すればOKです。
申請の期間は、試験日の約2ヶ月前~1ヶ月前くらいで設定されています。
2. 講習を受ける
狩猟免許は「筆記」だけでなく「実技」があるため、独学ではまず合格は難しいようです。車の免許を取るのと一緒ですね。
そこで試験を受けるにあたっては、各県の猟友会が講習会(事前講習会や予備講習会という名称)を開いていますので、そちらを受講するのがベストです。
【試験日程と講習日、申込期間の目安】
- 静岡県:2/17試験に対して、講習は1/19実施(申込は11/12~12/14)
- 石川県:8/8試験に対して、講習は7/4~7/23実施(申込は5/30~7/9)
試験日のだいたい2~4週前に講習が開かれ、さらにその2~4週前に申込、といった感じですね。
受講費用はその地域によって異なりますが、6,000円~10,000程度を見ておけば大丈夫そうです。
3. 試験を受ける
狩猟免許の試験は大きく、
- 知識試験
- 適性試験
- 実技試験
の3つに分かれ、すべてに合格しなければなりません。
①知識試験
知識試験はいわゆる“筆記試験”です。その内容は、
- 狩猟に関する法律の知識
- 鳥獣の生態
- 猟具の取り扱い
など。70%以上の正答率で合格となります。
②適性試験
適性試験は、
- 視力
- 聴力
- 運動能力
に問題が無いかを確認するテストです。どちらかというと検査のようなものになります。
③実技試験
試験の中でもっともハードルが高いと言われているのが、この実技試験です。
この試験では、受ける免許の種類に合わせた実技の問題が出されます。
たとえば、第一種猟銃免許であれば
- 散弾銃の取り扱い
- 狩猟時の銃の取り扱い
- 目測問題
- 空気銃の取り扱い
- 鳥獣判別問題
などです。
これだけ見ると難しそうに感じますが、しっかりと事前講習を受けておけば大丈夫。
実際のところ、狩猟免許の合格率は90%近いと言われています。
狩猟免許を取るまでにかかる費用
狩猟免許を取るまでにかかる費用は、以下の表を参考にしてください。
出典:環境省「狩猟の魅力まるわかりフォーラム」
狩猟免許は、
- 第1種銃猟であれば約11万円
- 第2種銃猟であれば約7万円
で取ることが可能です。
とはいえ、これはあくまで免許の取得にかかる費用なので、実際に狩猟を行うのに必要な「銃」や「弾」なども購入しなくてはいけません。
ちなみに装薬銃と空気銃の相場は、以下の通りです。
中古品 | 新品 | |
装薬銃 | 5~20万円 | 20~40万円 |
空気銃 | 10~25万円 | 25~50万円 |
装薬銃よりも空気銃の方が、やや高いです。ここで記載した金額はあくまで目安で、もちろん値段がもっと高いものはいくらでもあります。
あと、どうやら今は空気銃の方が人気のようで、中古品もなかなか出回らず価格は高めになっているようです。
ということで、狩猟免許を取って実際に狩猟に出るまでに、最低でも20~30万円ほどが必要ということがわかりました。
まとめ:狩猟免許を取るにはそれなりの覚悟が必要
ここまで、狩猟免許の取り方についてお伝えしました。
おさらいしますと、狩猟免許には、
- 第1種銃猟(装薬銃、空気銃を使う猟法)
- 第2種銃猟(空気銃を使う猟法)
- わな猟(わなを使う猟法)
- 網猟(網を使う猟法)
の4つがあります。
狩猟免許を取るまでの大まかな流れは以下の通りです。
- 狩猟免許取得の申請をする
- 講習を受ける
- 試験を受ける
そして、狩猟免許の取得にかかる費用は、
- 第1種銃猟であれば約11万円
- 第2種銃猟であれば約7万円
さらに銃を購入すると、最低でも20~30万円ほどが必要ということがわかりました。
時間的にも、お金的にも、決して少なくない投資が必要になります。狩猟免許を取るにはそれなりの覚悟が必要でしょう。
ざっとここまでお読みいただいて「それでも狩猟免許を取りたい」と思う方は、引き続きお付き合いいただけたらと思います。
それでは免許取得に向けてがんばりましょう!
今年、67才になります、仕事もボチボチ引退を、考えてます、何かに熱中したく、思い、エアーライフルはどうかなと思います、わたしでもできるかまよいます